近年、女性らしさ、男性らしさという区分けにおいて変化が起きているようです。性差による抑圧への抵抗と理解することは容易ですが、ひとつ転生という現実から新しい視点を投じてみましょう。

性差を超えた転生

人類史もある程度蓄積され、転生という現象が現実味を帯びて来た時代となりました。
基本的に、一つの生き物として生涯を終えると、新たな生き物となって再び生を受けます。それは当然、国境も性別も違えば、人間であるかどうかすらも保証されません。
ARIAにも何名か前世の記憶を保持した人々が訪れていますが、前世の性が同じ人はよりその性の性質が補強され、逆転している人は前世の性の影響を受けるということが分かって来ました。

例えば私は人間の男性、狼の雄、人間の女性という順序で転生しています。子供の頃は女性らしさを受け入れるのに苦労した覚えがあります。成長して受け入れることによって、男性55%女性45%程度の精神バランスとなりました。私が男女分け隔てなく共感して相談を受けられるのはこの構造のおかげです。
一方、弟は人間の幼女、人間の少女、人間の男性、という順序で転生しています。人生経験が少ない(いずれも若いうちに死んでいた)ため考え方は熟成されていないものの、精神は繊細で、綺麗好きで家事もまめにこなします。

性への違和感の正体

このように辿ってみると、記憶がないにせよ、魂に刻まれた積層(過去世の経験の蓄積)が新たな生涯やその精神・性格に影響を及ぼすことが分かって来ます。今世でジェンダーに対する違和感を抱えて苦しんでいる人は、過去世の積層が影響している可能性が大いにあるわけです。

今世の身体と過去世の記憶にギャップがあれば、違和感や苦しみが生じるのはごく自然なことです。しかし実は、その違和感こそが『異なる性を理解し、魂の幅を広げるための課題』として設定されたものでもあったのです。

魂の選択

私は過去の私自身の意思として、それらの生涯を選んできたことを実感しています。渦中では苦しくとも、それぞれ貴重な積層を得て、魂を成長させられたことに満足しています。弟も自分の意志で男性の人間の生涯を選んで来たことを覚えているそうですから、フィリやドルイドだけが特別ということはなさそうです。みな、忘れているだけで前世の積層に基づいて次の生を自らの意思で選択しているのです。(このことは、近年の前世研究や退行催眠の症例においても多く報告されていることです。)

もしそのうえで、選んだ生き物のタイプに反する生き方をしたらどうなるでしょうか。
「また絶対にその性に生まれてやり直さなければならなくなる」
というのが当然の帰結となります。
下手をすると数百年単位の膨大な時間の無駄(進化の遅れ)ともなるでしょう。
それなら、一回で済ませた方がいいと思いませんか?

システムを歪めることの因果

自然界には性差を歪めるような法は存在しません。
人間界もそうであることを前提に魂は転生して来ます。
そこでもし、違和感があるからとシステムを歪めてしまえば、進化を目指して来た魂は苦しみに容易に流されてしまい、立ち向かい超克するチャンスを失ってしまいます。それは魂の進化の歴史における「退化」とも呼べる現象となって人類の前に立ち塞がることになるでしょう。

言い方を変えれば、歪んだ法のもとにある人類そのものが自然に裁かれる時を招いてしまいかねないのです。