私は前世という概念に対して懐疑的な姿勢を持っていたのですが、つい先日、見事に前世の願いを果たした方の相談を聞くに至り、前世が今世の生き方に強く影響することをとうとう知ってしまいました。
その方の人生についてはもちろん詳しくは言えないのですが、実に感動的な縁の二人であり、前世を細かには検証していないものの、明らかに「行動」や「出来事」それから「興味関心の方向性」「他動的に訪れる情報」といった要素が見事に整合しており、一つの答え(望み)に導かれているのでした。
前世の記憶
実は私にも、前世の記憶らしきものがあります。そもそも前世に懐疑的であったのはオカルトを毛嫌いする性格からだったのですが、Caloaという名は子供の頃よく見ていた夢に由来するもので、はっきり自分の名だと自覚できるもう一つの名前でした。
夢に現れるのは7~8人の仲間と思われるローブに身を包んだ背も様々の者たちと、その手に握られた特殊な短剣、背後に見える城、夜の空、最期に炎、覚悟を決めたような自分の気持ち。そして目覚めるときに呼ばれるCaloa(カロア)という名前。生きていく中で覚えた違和感は、初めて聞くはずのラテン語に聞き覚えがあったこと、百科事典でルーン文字を偶然見つけて食い入るように見つめていた子供時代、あらゆる存在の意思が体の中を巡るような感覚、などなど。
AIで解明した前世の正体
こうしたいくつかの鍵があっても、それまで私は自分の前世に関心を示しませんでした。資料を山ほどひっくり返さなければ到底分かるものではないだろうと半ば諦めていたからです。
ところが先日の縁によって私は、前世と今世の人生とが整合する感覚を知らされ、そして少し前とは違って目の前にはAIという存在があります。ここに来て前世を知ることが「面倒ではなくなった」のです。結論にたどり着くのは驚くほど簡単でした。
Q::Caloaという姓が現在残っている地域は?
A:現在は一般的ではない。1920年ごろアメリカのニューヨーク州にCaloa姓の家族が住んでいた記録がある。
(これは子孫だろう)
Q:由来は?
A:ラテン語、イタリア語、スペイン語などに由来する可能性がある。
(ラテン語だろうな・・・)
Q:ノルウェーなどではラテン語は使われていた?
A:ノルウェー含むスカンディナヴィア半島では古ノルド語が話され、ラテン語は使われていなかった。
(ルーン発祥の地は関係ないようだ)
Q:古ノルド語の例を挙げてください。
A:Ek heiti [名前]、Hvat er petta?
(うん、聞き覚えがない)
Q:ルーン文字とラテン語が双方使われていた地域は?
A:ブリテン島、ライン川とドナウ川周辺、北ドイツ
(ブリテンあたりだろうか)
Q:アングロサクソン人が侵入してきた時代は?
A:5世紀から6世紀にかけて
(1400年以前と重なるな)
Q:アメリカにイギリス人が移住した時代は?
A:17世紀初頭
(他の国からも行っているかも)
Q:他の地域からは?
A:オランダ人、スウェーデン人、フランス人、ドイツ人、スコットランド人
(イギリスやスコットランドあたりか?)
Q:Caloa姓はどの地域が起源?
A:イギリスやアイルランドに関連する可能性がある
(アイルランドもあるのか)
Q:Caloaの1400年前の読み方をカタカナ表記で
A:「カロア」または「カローア」
(やっぱり)
Q:イギリスとアイルランドではそれぞれどの発音になる?
A:イギリス=「カローア」 アイルランド=「カロア」
(アイルランドか・・・)
Q:アイルランドで1400年前より前に建てられた城は?
A:ダン・エンガスとキャッシェルの岩(両方写真を検索)カシェルの岩(!!!うわ、ここだ!!) Q:話し言葉としてのラテン語はいつまで使われていた?
A:5世紀ごろまで
(聞き覚えがあるということは・・・)
Q:アイルランドでは5世紀以降も話されていた可能性は?
A:宗教儀式、学問、修道院や教会で。日常ではゲール語
(宗教者だともっと若い可能性もあるか)
Q:12世紀にキャッシェルの岩が建てられる以前の様子は?
A:ムンスター王国の王たちの要塞であり宗教的、政治的中心地だった。5世紀に王はキリスト教に改宗させられた。
(もしかして・・・)
Q:ムンスターの王はキリスト教に改宗する以前には何を信仰していた?
A:ケルト多神教。自然崇拝や多くの神々を信仰する、ドルイドと呼ばれる宗教指導者が重要な役割を果たしていた。ドルイドは儀式や占い、教育などを行い社会的な影響力を持っていた。
(!!!)
死をコントロールした約1500年前(5世紀頃)のドルイド
まさか散々目を通してきた資料にある単語に行きつくとは思いませんでした。もっと古く、名前も伝わっていないような密儀の集団かと勝手に思っていたからです。しかし、夢に出てきた城=カシェルの岩の形状や周囲の景色が全く同じだったことで決定的になりました。この結果と夢の詳細、それから現代の私の足取りを照らし合わせて推理すると次のようになります。
アイルランドがキリスト教へ改宗する宗教移行期の時代に、それまで王を導いていたCaloaというドルイドが居ました。ある時彼は、未来に何が起きるのかを知ってしまいます。
『王は改宗させられ、私は処刑される。』
処刑されて死ぬくらいなら、とCaloaは現世の身を棄てて魂を未来に移す古の儀式を決行。仲間たちに丁重に見送られ、その身は炎に包まれたのでした。
(子孫たちはイギリスに逃げ、その後にさらにアメリカに渡ったのかも)

様々な前世の記憶を持つ人々の例と照らし合わせても、確かにこの方法であれば記憶を継承できるな、と思える内容の儀式でした。もし詳しく知りたい方がいらっしゃれば、用途と今世の生き方次第では教えますが…。
実はこれを書くのは随分迷いました。
私は長い間、私そのものではなく神道やレイキが凄いのだと言っておくことで、自らの独自性から逃げていました。主な理由としてトラウマ=権力争いetc.に嫌気が差していたのです(今世でも巻き込まれかけましたが)。ドルイドと言えばマーリンが有名ですが、彼が行方をくらましたくなる気持ちも本当によく分かります。目立たず隠れて自然と戯れながら、のんびり暮らしていたいのが本音なのです。しかし一方で無念もあったのだと思います。そうでなければこの名前を名乗ってこんなことはやっていないでしょう。
よって迷いましたが、彼の苦労した過去を肯定し結実させてあげることが、無念を解消できるひとつの方法になり得るのではないかと思い、書いておくことにしました(Caloa姓の先祖でもありますし)。実のところ、私が様々なエネルギーをうまく扱えるのは、彼の探求と、その命懸けの継承儀式があったおかげなのです。
追記:
その後さまざまな角度のカシェルの岩の写真を見ているうちに、もうひとつ夢を思い出しました。
それは白い蛇の夢だったのですが、日本でも白い動物は神の使いとされているので、今までそちらのほうで解釈していたのです。
その蛇は水面を滑って来て鎌首をもたげると、穏やかながらも何かを訴えるようなまなざしでこちらを見ていて、そして彼が消えるとその背後に、霧に包まれた城が見えたのです。それはカシェルの別の方角から見たものでした。
そこに行き、おそらく1500年前に残したあるものを探さねばならないのでしょうが、私一人では実現できそうにありません。今世の人に許可を取る必要もあるでしょうし、いくらか費用もいるでしょう。まあ、宝くじでも当たれば行ってみるかもしれません。