鑑定では死者に問いかけることも少なくないのですが、彼らの心中を聞くとき、その話し方のトーンが感じられるほど私にとっては明瞭なものが大半です。今回は転生研究の一環で、エンペドクレスにインタビューを行った時の様子を記します。


エンペドクレス(紀元前490年頃〜前430年頃):古代ギリシャのシチリア島出身の哲学者。

彼は政治家や医師、詩人として多方面で活躍する傍ら、魂の不滅や輪廻転生を深く確信していたことでも知られています。自身が残した詩の中では、かつて少年や少女、植物、鳥、あるいは魚であったという、自らの具体的な前世の記憶についても証言を残しています。「自らの神性を証明するためにエトナ火山の火口に身を投げた」とされるあまりにも劇的な最期の伝説について真偽が不明であったため、本人に尋ねることにしました。亡くなったばかりのアリ・ハメネイ氏に問いかけた時は「・・・その通りです」とだけ、神妙なトーンで(質問内容のせいかもしれませんが)返して来ましたが、エンペドクレスはよく喋る人でした。


Q:あなたは本当にエトナ火山に身を投げたのか?

A:そんなことはしていないし、考えたこともない!売れる話にしたかった輩が勝手に作った話だ!そんなことより、私も復活させてくれ、私も喋りたい!

聞いてないことまで答えてきた上に、要求までしてきました。

Q:復活?受肉させろということ?私に可能なのか?特定の魂を選んで?

A:できる!君ならできる!

しかし、エンペドクレスは生前、その生が終わったら神になると明言していた人でした。

Q:あなたは神になるのではなかったのか?

A:それがどうも・・・ダメだったようで・・・。思っていたのと違って普通の死だった。今は、次の生のために時(順番)を待っている。次はきっと・・・多分・・・。

どうやら信じていればそうなるというものでも無いようです。

A:ちょうど子供がほしい夫婦がいるが、そちらはどう?

Q:(興味を示しながら)・・・ダメだ、タイミングが合いそうにない。

流動的な足場に飛び乗るような感じでしょうか。

Q:母体にどのタイミングで呼ばれれば乗りやすい?

A:妊娠初期〜中期。後期だともう決まっていて変更ができない。

自覚できたくらいの時期で良さそうです。というより、変更が効くんですね。そういえば母は若い頃マリア像に祈りを捧げていましたが、私が呼ばれたのはそのためだったのでしょうか。あるいは逆に、私の魂が彼女に影響を与えていたのでしょうか。


今回確認できたことは、エンペドクレスほどの人でも転生の円環を抜けることはなさそうだということです。ピタゴラスと同じくオルフェウス教の影響もあって生を苦痛と捉える考え方が根強かったため、逃げ方向の思想が強くなってしまったのでしょう。