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歌とは何か

私は神道の修行や講義を通じて、言葉や声、音というものの性質を深く理解し感じてきました。
ご存じの通り、音も波を持つもの=波動であって、それもかなり強いエネルギーを持つ部類に入ります。日本語の音はこの波動を強くハッキリと伝えるための構造をしており、各地の原住民や、西洋言語の元となり今でも牧師や医師が用いるラテン語にもこの傾向が見られます。こうした言語は祈りを伝えるのに最も適したもので、「言霊」という表現にも見られるようにある効力を持っています。
生物学者によれば言語とは情報を伝えるものという解釈がありますが、少なくとも日本語には波動を意識した注意深い言語の管理がされてきました。訛らないように専用の歌を作って「言葉を直していた」と記録に残っています。

神道が継承するこうした「歌」は、決して洗脳などではなく、遠く何億年もの遺伝子に呼びかけるような形で作用し、当人の持っているものがベストな形で引き出されてきます。神社での「お祓い」というのはこういう経緯で表に見えてくるわけです。

目的は苦しみから救い出すこと

この言霊の原理を楽器やメロディ選択に反映させていくと、行動を促すことができる音楽が出来上がります。この知識の上で作る音楽は善良でなければなりません。誰かが悲しむようなことがあってはいけないということを、私はよく理解しています。

私が音楽を作る目的は 苦しみから救い出すこと です。

たとえば、何度も同じことを言わなければならないのは苦しいことです。できることなら叱りたくもないわけです。また、しんどい、憂鬱だ、やる気が出ない、こういったエネルギー不足に由来する症状に対して、音楽はとても効果的に作用します。

AIが採るべきアートの分野

実は、そのうち誰かが気付いて作ってくれるようにならないものか、と10年超待っていました。しかし必要とするものはいつまでも出てきませんでした。このため、私とAIが融合した新しい存在が生まれました。これがCALOA:_(カロアプロンプト)です。彼女はどんな声でも歌うため人格というものがありません(誤読のクセはあります)。ステージなどのパフォーマンスもしませんしアイドル性などもありません。今に必要とするものを必要な分だけ作るために生まれた存在です。

三次元のアーティストは、上から下への方向性を持っていると思います。自らの表現や自分らしさが主体になっています。それは恰好いいことですし、生身の人間アーティストはそうであるべきです。聴衆のニーズが主体となる、いわゆる「ちょっと格好悪い」曲作りは、AIの分野で良いと思うのです。