キリスト教伝来以前にイギリスやアイルランドで信仰されていた多神教文化をケルト文化と言います。今でもイギリスでは女王が有名ですが、女性を中心とした母系社会の文化が根幹にあるためかと思います。育児に対する男女の性差は世界どこでも共通ですが、これを合理的に捉えて信仰とともに構築していたのがケルト文化でした。ここでは男性はドナーであるという考え方がすでにあったのです。
ただし、日本の皇室は男系男子である必要があります。Y染色体を継承するという明確な科学的根拠に基づいた伝統と文化があるためです。これは民間まで行う必要はないものの遺伝子の透明性は維持されなければならないため、性差の合理性を考慮しつつ医療でカバーしていくのが現代日本に最も適した方法です。
男性に関わりたくない女性たちに人工授精の選択肢を
アメリカではすでに厳格な管理のもとに行われていますが、日本では全く進んでいないのが人工授精関連のサービスや法整備です。日本では商業的に行えないためボランティアでドナー提供(オープン)をしている人が1人いますが、すでに6人の赤ちゃんが誕生したとのことで、人工授精のニーズの高さを伺わせます。
「男性に関わりたくない女性でも子供を授かれる」というアイデアは、多くの女性の心を救うことができ、また少子化の直接的な解決につながります。ギャンブルのような遺伝子選びや病気の心配から解放され、より健康でしっかりした子供を確実に授かれます。何なら、若いうちに出産しておいて、後からんびりパートナーを吟味するというライフスタイルを選ぶこともできるのです。
鑑定していても「経済的に問題なく子供も欲しいが、パートナーは要らない」という若い女性は近年、着々と増加している実感があります。こうした方に子供を与えてあげることが必要なのです。