LINEよりセキュリティの高いメッセンジャーアプリとして知られるSignalですが、SMSと誤解されやすいという性質があります。それにはこんな理由があります。
SignalウインドウがSMS(ショートメッセージサービス)に切り替わることがある
これは以前Signalを使っていたけれどアンインストールしてしまった、という相手に、それまでやりとりしていたウィンドウからメッセージを送ると自動でSMSとして送信されているためです。
この一番下のバーがあるとSMSウィンドウに切り替わっているサインです。ちなみに操作ミスなどでタップしてしまうとこの表示が消えるため、SMSなのかSignalなのか一見見分けがつかなくなります。SMS機能を有効にするとその後すべてのSMSがSignalアプリを通して送受信されることになります(しかし暗号化はされません)。
アンインストールした相手が再度インストールし直すと、新たなメンバーとして認識され、ウィンドウがもうひとつ増えることになります。
メッセージ一覧では他のSignalユーザーとSMSユーザーが全く同じように表示されるため、ここから判断することは難しい仕様になっています。
※この一覧では一番下だけがSMSメッセージ
SMSとSignalメッセージの見分け方
SMSを見分ける方法として、先のような灰色のバーのほかに、前回書いた「消えるメッセージ」というSignal独自の機能で見分ける方法があります。
右上の設定アイコンを開いたときにこれが表示されていればSignalのメッセージウィンドウですので、無料で使用することができます。Signalによる通信はすべて無料です(All communication is free of charge.)。
もうひとつは、メッセージ一覧の右下にあるペンアイコンをタップして、Signalユーザーだけを表示させる方法です。その一覧にはSignalをインストールしていない相手は表示されません。
SMS設定をオフにする
灰色のバーを表示させるためには、設定で「SMS無効」の状態にしておきます。
何故こんな機能を付けたのか謎ですが、Signalのマニュアルによれば、SMSやMMSは安全ではない(insecure SMS)とされています。