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インターネットや通信という性質上、匿名で相談を受けることは珍しくありません。
私は自分の名前を言いたくない人が仮に相談に来ても、特に不自由することなく占うことができます。質問を受けた時点で対象にフォーカスできているからです。

ところが扱いが特殊なのは、質問者でも占い師でもない、話題に上ってくるだけの「第三者の名前」です。


第三者にフォーカスするキーワード

大抵の方は本名を言うことはできなくても「普段呼んでいるあだ名や呼称」ほどは教えてくれます。
これがあれば、本名を頂いたのとほぼ同じスピードでフォーカスすることができます。

ところが昨年初めて、呼称すら言うことができないという質問者が相談に現れました。
対象の名前はイニシアル一文字のみしか明かせないとのこと。
私は正しく鑑定できない可能性が高いことを告げましたが、それでも良いのでというので進めて行くことになりました。


ポイントは普段のイメージ

もし、この質問者が普段からイニシアル一文字で呼んで(あるいは普段からその人を思い浮かべて)いるのであれば鑑定は難しくありません。

本当に対象の名前を知らない人であっても、「駅で逢った長い髪の指がきれいな人」というイメージ(言葉)で記憶し、想起しているのであれば特徴だけで占うこともできます。

しかし、この質問者は普段は本名でその人を呼び想起しているのに、私には過去の行動内容やイニシアル一文字しか伝えないわけです。
さらに、遠回りして対象にフォーカスするだけの十分な時間はありません。


そして見えて来たことは

ボンヤリとして輪郭を捉えられない対象のまま、なんとか急いで女性像をひねり出して未来を尋ねると、ひとつ答えが示されました。

ところが報告を聞いたところ、その答えは占って欲しかった対象ではなく、身近にいる別の女性の行動であったということでした。

即ちこのケースは、「誰のことを占って欲しかったのか伝えられていないまま強行した」というケースになってしまったわけです。

皆さんが信頼して相談してくださる中、異例中の異例でした。


特別な関係にはコードネームを

呼称で素早く占うことができるのは、その呼称を呼んだときに、質問者の心の中にその人がスッと現れるからです。

呼称というのはあだ名やペンネームに限らず、部長、先生、姉さん、先輩、など普段呼んでいて、質問者がすぐに思い浮かんでくるものなら何でも良いのです。

もしいま本名しか使っていないのであれば、また占うときに本名を明かしたくないのであれば、コードネームを予め決めておいて、それで呼ぶことを習慣にしておくと良いでしょう。