蜂と一口に言ってもかなりの種類があり、攻撃的なものもあればそうでない種類もあります。
しかし日本の蜂は人間と共存してきた歴史があるため、スズメバチでさえ秋の巣に近付かなければ滅多に攻撃してくることはありません。ほとんどの種類は人間に関心はなく、実におとなしいものです。
実は昨年、誤って蜂の巣を落としてしまったことがありました。
その後何が起きたかというと・・・松の木が大量の毛虫に食害されてしまったのです。その量およそ500グラム。生い茂っていた葉はわずかになり、見るも無残な姿に。
今年はヤブガラシの実験のついで、蜂の巣も落とさないよう気を付けて管理しました。
するとなんと3つも、コアシナガバチの巣ができていたのです。彼らはとても大人しい種類の蜂で、巣の隣に置いてある道具を取り出そうとしても、威嚇するそぶりすら見せません。人に慣れているのでしょう。
見ていると、彼らだけではなく様々な蜂が代わる代わる松の前にホバリングして、それはそれはとても丹念に、一枝一枝、毛虫の有無を確認してくれていました。
働き蜂の動力源は、幼虫が虫団子の代わりにくれる蜜のほかに、蜂が吸いやすい形の花を咲かせる植物の蜜が必要です。
ヤブガラシがこれに該当するため、一定量のヤブガラシを生やして置くことで、蜂の活動をサポートすることができるのです。
ケムシと言えばマイマイガの幼虫(毒虫)の大発生が数年おきにあるようですが、蜂を大切にしていればこの被害も減るのではないかと思います。
なお、温暖化で大発生しているカメムシの天敵はカマキリだそうです。カマキリが好きな巣はススキだと言います。古来より秋の庭を彩ってくれる美しい存在。植えてみても良いかも知れませんね。