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線維筋痛症とは、全身や体の一部に強い痛みが生じる、原因不明の慢性的な病です。疼痛部位は右・左半身、上・下肢、体軸部など全身の広範囲に及び、筋肉や関節、軟部組織などの自発痛が中心となります。痛みの部位と程度は日によって変化するだけでなく時間によっても変動するほか、気候の変動や感染症、運動、睡眠不足、精神的ストレスなど、様々な要因により症状は悪化します。また疼痛だけでなく、疲労感、不安感、睡眠障害、めまい感、体のほてり感、微熱なども見られることがあります。死亡率は低く組織の破壊もないものの、日常生活への影響が大きい病です。


レイキ・ヒーリングは、熟練していくと「ヒビキ」と呼ばれる病の原因個所から発せられる独特の感触を掌で感知できるようになります。また原因個所だけでなく、痛みを発している部位そのもののヒビキを捉えられることや、その感触がそれぞれ異なるものであることも分かっています。

いわば匠の領域に達したヒーラーの職人芸といったところですが、今回はこちらがなかなか有用な情報を得てくれることになりました。

原因不明の4カ月続く鈍痛

2月末、筋肉に原因不明の痛みが現れてかれこれ4カ月に至るという方が鑑定を受けられました。痛みの個所は左半身の腕と足。頭部や関節に痛みはないといい、ジワリとした鈍痛が常時(運動後特に)続くというもの。MRIや血液検査を受けても原因が分からず、困り果てた様子でした。

ひとまずARIAで提供できるもので改善できるか鑑定してみると、1週間ごとまで短縮したハンドヒーリングも想定して(それ以上では学んだほうが安いため)見ましたが改善せず、レイキ・ヒーリングを本人が学んだ場合は解消できるという結果が出ました。学んだ場合の未来も見てみると7月に嬉しそうに驚いている様子が出ています。

改めてヒビキを見てみると

後日、この方は改めてハンドヒーリングに訪れてくださいました。
まず頭部に手を当ててみると、すぐに側頭部に異変がありました。静電気をはじいたほどの強いヒビキが右側頭部だけにあり、これはしばらく当てていると消えました。また両顎にジワジワとした継続的なヒビキがありましたが、特段大きくはなさそうでしたので次に移りました。

後頭部は延髄周辺に強く持続的なヒビキがあり、当てていてもまったく弱まる気配がありませんでした。痛みはないといいます。首には異常がなく、胸や左の肋骨はわずかながらありましたが奥にかすかにある程度。このあたりも時々痛むそうです。関節にはヒビキがなく、むしろ関節と関節の間の中間ほどにあります。左半身ほどではないにしろ右も時々痛むそうで、こちらは腕ではなく肩にヒビキが出ていました。

脚には一見して分かる異常がありました。右足はリラックスしているのに、左足は重いものを持ち上げる時のように筋肉に力が入ったような状態になっているのです。本人はもちろん力を入れているつもりはありません。ヒビキを見ると、腕と同様、痛みの時に感じられるものがやはり左足に持続的に出ています。背面の仙骨には延髄と同等レベルの強いヒビキが出ています。
いつもなら手を当ててレイキを施しているとヒビキは弱まって来るのですが、今回は一向に変化しないという状態でした。おそらく時間をかければ可能でしょうが、30分では解消できないレベルのものです。よって、自分で学んでたっぷり時間をかけてレイキを施したほうが良いという結果になったのでしょう。

生体磁場への理解

筋肉に関する病気をいろいろと調べますと、冒頭で述べた「繊維筋痛症」とヒビキの個所や伺った症状、そして解消法が酷似していることに気が付きました。まだ病院では病名が出ていないそうですので生命に関わる難病の可能性を排除するためにMRIをもう何度か受ける必要はあると思いますが、ヒビキを参考にすると痛みの症状が出ていない箇所の異変も先に知ることができるため判断の一助として有用であると考えられます。

そして私が注目したのはもうひとつ、「原因」についてです。
筋肉に関する病の多くは神経の連絡機能に関係しています。そして、神経(ニューロン)は電気連絡によって成り立っています。これが動き続けることによって生体にも磁場が生じます。
ヘモグロビンは酸素と結合すると反磁性(磁石から逃げる性質)を持ち、酸素を手放すと磁性(磁石に近づく性質)を持ちます。これが人工心臓に応用されている原理です。つまり、磁石を身に着けるとその場所に脱酸素化した血液が集まりやすくなるということです。
脚の血管は筋肉が収縮弛緩することによって血液を運んでいます。運動不足になると血行が悪くなるというのは有名な話です。ではもし、外部の磁界によって脱酸素化した血液が滞ってしまって運べないとなったら、筋肉(交感神経)は果たしてどうするでしょうか。

左のポケットに入っていた微磁界

実はこの方、ハンドヒーリングの時も左のポケットにスマートフォンが入っていました。気づいてすぐに取り出していただきましたが、聞くと、持ち始めた時から決まって左のポケットに入れ続けていたそうです。スマートフォンは防磁対策がされているそうですが、念のため右のポケットに変えた場合にどうなるのかという形で経過を見ることになりました。(本当は体から3cm以上は離してほしいところですが。)

レイキが生体磁場を調整する可能性

レイキが神経的療法として重宝されているのは周知のことですが、神経が電気連絡で成り立ち、これが生体磁場を形成しているのであればレイキは乱れた磁場を整える働きもあるということです。機械化が進んだ今、特殊な磁界の干渉が多く行われ、その頻度も増えています。生体磁場と違って機械磁場は生体にとって混乱を招くものであることは確かでしょう。
レイキはこのような環境において、生体磁場や神経の混乱を整えるために必須に近い存在であると言えそうです。そしてそれは機械に触れる機会と同じほどの程度に活用すべきであり、もはや客人としてのいっときの利用では健康を維持するのが難しい時代になって来ているのかも知れません。

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