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「3人以上子供がいる世帯は大学にかかる費用の心配がなくなる」案が検討されているようです。

確かに、子育てにおいて最も大金が必要になるのは大学です。この年代の子供を持つ親の擦り切れるような働き方を見て内心ぞっとしながら、養いきれない人数を授かるのはやめておこう…と考える人は実際少なくありません。

有効性は高いと思いますが、もう一歩先を見てこの案を完璧にしていきましょう。

大学進学は、世帯が割れるきっかけになる出来事です。多くの人が一人暮らしを経験し、自立生活への第一歩を踏み出します。ここでそれぞれの事情から費用負担が分岐します。

  • 生活費と学費双方を親が出す世帯
  • 生活費は本人が稼いで学費のみ親が出す世帯
  • 生活費も学費も本人が稼ぐ世帯

さて、良質な人間はどの負担割合が一番完成されやすいでしょうか。
そう、生活費は自分で稼ぐタイプが自立した人間に育ちやすくなります。何もかも親に甘えっぱなしですと何にいくら使ってどのくらいの労力でそれを得るのかの実感ができず、世間知らずの痛み知らずに育ってしまい、結婚対象から外されやすくなります

少子化対策には自立条件を添えると良い

親の手厚い支援で育った子供は精神が自立できていないケースがほとんどです。これは幼い頃からもそうですが、辛抱強くやらせてみる、学ばせる、自信を付けるという事を家庭で行っていないと、いよいよ一人暮らしとなって米も満足に炊けない事が判明したりします。
よって、

アルバイトを通じて世間を知る機会もまた、学問として修めさせるという事です。これにはメリットが多く存在します。

  • 活動範囲を広げることで出会いの機会を増やし結婚率を上げる
  • 善悪の規範や社会共通良識と言った感性を幅広く獲得できる
  • 就労を通して社会貢献させることができる=人手問題の一助にも
  • 社会経験により本人の魅力と自信を高め、社会的価値を上げる
  • 生活費を自ら支払うことで収支計算ができるようになる

高校~大学期のお子さんを持つ企業経営の相談者さんもいらっしゃいますが、実力ある方ほど子供を過保護にせず、生活費はもとより学費まで自分で工面するようにと育てておられました。

・・・ということは、企業はこの段階をも見て採用の可否を行う可能性があるわけです。
日本のアイデンティティを考えると、サービス業で鍛えていくと良質な人材が育ちそうですね。もちろん、風俗などを選択させないよう就労先を提出させ審査する手間は必要になるでしょう。

奨学金制度の見直しを

かつては「成績優秀者が費用免除される」というものだったはずの栄誉ある奨学金制度が、今はただの学生向け貸金制度に成り下がっています。これを旧来のものに戻すか、人格的試験をプラスすることで優良な人材を育てることができます。そもそも現行の奨学金制度は学生側の誤解もあり、回収困難な制度になっていますので速やかに見直しを行ったほうが良いでしょう。